在宅医療や在宅介護の時代がやってきて十数年経ちました。
病院や施設で生活をしていた高齢の方が、自宅で生活をするために本人をはじめ、家族が医療・介護の分野を学ぶというケースも多くなってきました。
糖尿病によるインスリン注射だったり、点滴の管理を経験される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自己注射をしていた介護者が亡くなった際に、余った注射針などの処分に困ることもあるかと思います。
注射針は何ゴミなのでしょうか？
可燃ゴミ？不燃ゴミ？粗大ゴミ･･･は違うかな？針をそのまま袋に捨てていいの？
などと困ることもあるかと思います。
このページでは、注射針の捨て方について詳しく解説していきます。
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注射針の捨て方・処分の方法
注射針の捨て方には大きく分けて3つの方法があります。
①自治体で可燃ゴミ回収してもらう
在宅医療の現場で使用した注射針は自治体でも回収してもらえることをご存じでしたか？
その際は注意点がありますのでご確認ください。
また、自治体によって回収方法が異なるため、お住まいの地域での方法を確認されると安心です。
【可燃ゴミとして出す場合】
使用した注射針は可燃ゴミとして回収してもらえます。
しかし、そのまま可燃ゴミの袋に捨てることはしないようにしましょう。
可燃ゴミの収集時や資源物の選別の際、作業員の針刺し事故が発生してしまうからです。
針刺し事故が起きると、刺し傷になるだけでなく、血液を介してウイルス感染、場合によってはC型肝炎などの病気を発症してしまうことがあります。
可燃ゴミとして収集してもらう場合は空のペットボトルなどの丈夫な容器に入れること、容器に『注射針が入っている』ことを必ず明記するようにしましょう。
このような注射針や、
このようなインスリン用自己注射針の場合は上記の方法で処分することができます。
【点滴パックや点滴のルートが繋がっている場合】
在宅で介護をする際に点滴や経管栄養が必要な方もいらっしゃるかと思います。
その際は針先や尖った部位をハサミなどでカットして丈夫な容器に入れましょう。
残った薬液や栄養剤は流しに捨てるようにしましょう。
②店舗で下取り・引き取りをしてもらう
一般的な店舗での下取りはありませんが、処方された薬局や病院で引き取ってもらう方法もあります。
むしろこちらの方が主流かもしれません。
事前に処分の方法について教えてもらえることもあります。
基本的には使用済み、未使用に限らず医療廃棄物として処分してもらえます。
その際も使用済みの注射針は空のペットボトルや頑丈な容器に入れるようにしましょう。
薬局から処方されたものであれば、専用の針捨て容器を購入できることもあります。
あらかじめ、かかりつけ医への受診の際や薬局で、注射針の捨て方について尋ねておくとご自身の混乱やトラブルが防げるかと思います。
医療廃棄物に関しては自分で捨てようと頑張るよりも、処方してもらった機関へ持って行って処分してもらう方が安心ですね。
③不用品回収業者を利用する
不用品回収業者を利用するという方法もあります。
しかしながら、注射針だけ捨てるために不用品回収業者を利用する方は少ないかと思われます。
遺品の整理の際、介護で使用したものとして他の物も併せて捨てることがあるかもしれません。
業者の方に相談したところ、病院や薬局での処分を勧められたというケースもあるため、臨機応変に対応するようにしましょう。
注射針を捨てる費用・料金は？
| 捨て方 | 料金 |
| 自治体の可燃ゴミ回収 | 数百円～(ゴミ袋代、容器代) |
| 病院・薬局での引き取り | 無料(容器を購入することもある) |
| 不用品回収業者 | 大体5000円～ |
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注射針を無料回収したい・お得で安い捨て方は？
①リサイクルショップで買い取ってもらう
一般のリサイクルショップでは注射針の買取はしていないところがほとんどです。
②インターネットのフリマに出す
最近では主流になってきました、メルカリやラクマなどのフリマアプリを活用して処分するのも方法のひとつです。
気になって調べてみましたが、注射針を出品している方もおられるようです。
フリマアプリを利用すると需要のある人に売ることができるのが利点ですよね。
注射針を出品する際は、
・新品未開封か
・使用期限
・出品に至った経緯
・注射針のサイズ(〇G)
などの情報は記載するようにしましょう。
フリマアプリを利用することの
メリットとしては
・必要な人が購入するので有効活用してもらえる
・処分できてお金がもらえる
デメリットとしては
・配送の手配などの手間がある
・思っていたものと違った、とトラブルになることがある
・自分が処分したいタイミングで売れないことがある
などがあります。
③購入したお店でリサイクルしてもらう
注射針は基本的に医師の処方箋の元、薬局で購入する形がほとんどになります。
未使用であれば回収してもらえたり、使用済みであれば処分してもらえることはありますが、そこに金銭は発生しないことがほとんどです。
いつか使うかも･･･と取っておいても使用期限が切れたり、次に使うときにはサイズや用途が違うと医療トラブルの元になりますので、不要になったら早めのところで処分してもらうことをお勧めします。
注射針を持ち込む場合
注射針を自分でゴミ処理場まで持ち込む方法
【直接自分で持ち込む】
注射針を直接自分で廃棄施設へ持ち込む方法もあります。
自治体によってはクリーンセンターなどという名前の施設でゴミを持ち込めるところもあります。
kg単位で料金はかかりますが、自分のタイミングで捨てに行くことができるのは利点です。
他にも捨てる物が溜まっている場合、遺品の整理や介護用品の処分などもまとめて行う場合は活用するのも方法のひとつですね。
上記でも触れましたが、処分する際は針が自分を含め人に刺さらないように配慮をするようにしましょう。
ゴミ処理場まで持って行くよりも、かかりつけの病院や薬局に相談された方が早いかもしれません。
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まとめ
今回は注射針の捨て方について解説しました。
処分の際に注意点を守る必要はありますが、可燃ゴミとして捨てることもできると分かりました。
メルカリやラクマなどのフリマアプリにも出店されていると今回初めて知ったので驚きました。
しかし、やはり感染性の医療廃棄物ですので、かかりつけの病院や薬局で回収してもらうことをお勧めします。
知らない誰かが針刺し事故をしても後味が悪いですし、処分する際にご自身が怪我をしてしまうリスクも高いです。
方法のひとつとしてご紹介させていただきましたが、くれぐれも安全に留意して処分するようにしてくださいね。
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